ハンマーのウラナミ『事故のその後』

ハンマー

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ハンマー:学生時代はウインドサーフィンが大好きで海に没頭。しかしバブル崩壊とともに遊んでばかりじゃイカンと自然と海からも遠のいでいました。現在の趣味は40過ぎから始めた空手で、強くしなやかに動けるカラダを追い求めています。仕事は営業と経理事務を担当。

前回はバイクで交通事故に遭ってしまったことをお話ししました。
その後も病院でいろいろ検査をして治療は現在も続行中です。約一カ月が経過し、幸い骨折には至らず、打撲による痛みも解消しているのですが、ひねった手首や挟まった膝、それに顎を強打したのでかみ合わせの調整など完治にはまだまだ時間がかかりそうです。

ところで事故の際に受けた精神的なショックが、とても比重が大きいことに驚いています。
私は事故に遭ったその日も勤務をしたのですが、実は事務処理中にパソコンデスクを前に二度ほど気を失ってしまいました。最初は疲れて眠ってしまったのだと思ったのですが、記憶が飛んで時間の感覚がありませんでした。ホワイトアウトという現象だったようです。

以前、空手の組手稽古中にレバーを打ち抜かれて倒れた時にブラックアウトしたのですが、苦しくて悶絶しながら目の前が真っ暗になりました。私にはブラックとホワイトの違いは専門家ではないのでわかりませんが、その不安感は半端じゃありません。

そして夜は夜で、寝ても眠れないのです。もちろん体の痛みはあったのですが、ウトウトしてもアドレナリンのようなものが出てきて急に頭が冴えて、そしていったん目が覚めてしまうと明け方まで眠れずじまいで朝を迎えてしまいます。事故から10日間ほどは毎日3時間程度の睡眠しかとれませんでした。

また見る夢も事故のシーンをフラッシュバックで見ているようなものばかりで、脳が疲れてしまい感覚がおかしくなったのがわかります。正直、自分が壊れてしまいそうで非常に怖いなと思いました。

ヘルメット越しに顎をハンドルに打ち付けていたので、脳にも影響が出ていたのかもしれません。ボーっとしてしばらく言葉が出せなかったり、得意先で相手の方の名前が思い出せない事に自分でも驚きました。

あまりに不安なので脳外科でCT検査をしました。結果は出血の異常がなかったので、少し安心はしたのですが、もろもろの症状を医者に訴えると、事故による一時的なショック状態であるとの事でした。

体の痛みや精神的な苦痛を、自分は仕事を続けることでまだ一時的には忘れることが可能です。もし入院という事にでもなっていたら、ベットの上で日常的に後悔の念と将来への不安感といった重圧も比ではないはずです。

毎日かかさず病院に通いながら治療をしているおかげで、今は少しずつ良くなってきているようです。気が付けば人生も後半戦に入っているので、今回の事故で少しですが人生観も変わるような気がしています。明るくいきたいですね。

皆さん、4月は多くの方が新しいスタートを切ることと思います。地に足をつけて、くれぐれも交通事故に遭わないようにご注意ください。

なにしろ車は「急には止まれませんが、急に曲がったりはするんです」よ。怖いです。

By左折車注意のハンマー

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