TAKUMI YASUI … ROAD TO PRIME … PRESENTED BY … Blue Eco System
ワッツアップ・サーファーズ?!
・・・わずかな時間の・・・苦渋の決断・・・自分の未熟さを痛感した・・・
昨年のワールドジュニアで7位の結果を残した・・・ヤスイタクミ・・・
上位が繰り上がり・・・プライムイベントのワイルドカード・・・をゲットした・・・
今年の7月までのプライムイベントに参戦するチャンスを与えられた・・・
17歳ということもあり・・・御縁でオレが帯同する機会を頂けた・・・
このプロジェクトに必要不可欠なもの・・・転戦する費用・・・参戦するタクミ自身・・・
この大役を買って出てくれた・・・ブルーエコシステム・・・代表はアツいサーファー・・・
先月の・・・カリフォルニア・ブラジル・・・とプロジェクトが動き出した・・・
前回は練習中にケガをして・・・万全で試合に挑むことが出来なかった・・・
1ヶ月療養し・・・リハビリ・トレーニングし・・・本来のサーフィンに近づいて来た・・・
本人もオレも・・・ここの大一番に準備は万全・・・と思っていた・・・しかし・・・
当日成田でチェックインを済ませると・・・エアラインの方が慌ててやって来た・・・
お客様お連れの方は17歳ですか?・・・そうですが・・・?!・・・
今月6月1日から南アフリカ入国ルールが変わり、17歳以下の入国には必要な書類がいります。ご存知ですか?・・・いいえ知りません?!何が必要なのですか??・・・入国する際に、出生証明所の日本語、英語それと帯同される方が第三者の場合は、ご両親の委託証明書、それと現地のステイ先のオーナーの受け取り証明書の「元本」?!要するにファックスではなく「手紙」・・・これらが必要になります。これらがないと出国させる訳にはいきません・・・
オレたちは青ざめた・・・チケットを購入した時も何も記されてなかった・・・ハズ?!・・・
インターネットで購入した落とし穴?!なのか・・・いい訳は色々とあったが・・・
結果は・・・ただのオレたちの準備不足・・・だった・・・
もちろん重い雰囲気と同情する係委員・・・オレは焦らず紳士に対応することしか出来なかった・・・
問答してる間にフライト時間前30分が過ぎ決断が迫られた・・・
オレはわずかな可能性と資金捻出して頂いてるスポンサーのことを考え一人フライトする決断をした・・・
何故なら?!当日キャンセルは全てキャッシュバックされないからだ・・・
出来る限りのことをやる・・・オレの中での非常心は・・・前に進むことしかなかったのだ・・・
そこから係員に帯同しゲートまで走り続けフライト時間にまにあった・・・
なんとも重い重い・・・一人旅の始まりとなった・・・オレはこれでも責任感が強い・・・
フライト中ずっと考えた・・・オレの決断はあっていたのか?!・・・間違っていたのか?!・・・
この試合にかけていたタクミの気持ちを考えると・・・重く重く責任を感じていた・・・
しかし・・・これが今のオレたちの力量実力現実・・・と受け入れるしかなかった・・・
一方タクミは夜行バスで本籍のある和歌山に向かった、そして出生証明所を得て新幹線で翻訳してくれる東京のオフィスに向かった、そして埼玉の実家に委託書を取りに向かって、試合が始まるギリギリのフライトで出発する準備を整えていた。しかし、オレがヨハネスブルグでトランジットしている時に「万事休す」だというメールがはいっていた・・・それは、大使館に確認したところ「ステイ先の受け取り証明書元本」がどう考えても間に合わない、と言うことだった・・・
オレは密かに来れると信じていた・・・出国すればなんとかなる・・・と自信があった・・・しかし・・・
やれるだけのことをしたタクミの気持ちも折れていた・・・ことを悟った・・・
何を隠そう・・・オレは自身の精神の弱さを痛感し・・・カミングアウトする気にならなかった・・・
しかし・・・当事者であるタクミは恐ろしい精神力を兼ね備えていた・・・
気を使って励ます前向きなメールをくり続けていたが・・・返って来た言葉は・・・
神尾さん色々とありがとうございます。確かにショックでやっちゃいですけど、今やれることをするだけです!!
今やれることは、次戦の湘南プロに集中して練習に励み結果を出す・・・と言うことだった・・・
このプロジェクトは終わってしまったが・・・オレとタクミの関係は何も変わらない・・・
オレはタクミが目標を追い続ける精神力がある限り・・・最大限のサポートすることを誓った・・・
何よりも17歳の未成年から・・・忘れかけていたことを・・・学ばせてもらった・・・
それは・・・どんな時でも前に向かうこと・・・反省して前に向かうこと・・・シンプルなことだ・・・
現在も複雑な気持ちで南アフリカにいる・・・前向きに考えても・・・心から満たされはしない・・・
ライバル達がしのぎ合っている姿を見ていて・・・やはり心のどこかに「後悔」している自分がいるのだ・・・
それにしても・・・ここ南アフリカのバリトは素晴らしいところだ・・・
素晴らしいところだが・・・白人と黒人が共存する・・・このお国事情には切なさを感じる・・・
そうここはアパルトヘイト時代の人種差別の面影があり・・・治安の悪さもあるからだ・・・
オレは気持ちを切り替えた・・・参戦している・・・
イナバレオ・・・アライヒロト・・・オオハラヒロト・・・カノアイガラシ・・・コナーオレアリーの応援団になった・・・
そして・・・オレは来年タクミが一人でも来れるように準備を整えている・・・
またタクミのライバル達がどんなサーフィンするのか映像に残し帰国したら見せてあげたいと思う・・・
改めて・・・今回の自分達の準備不足のために・・・
出資・期待して頂いていたタクミの各スポンサーの方々へ・・・
心から謝罪させて頂きたいと思います・・・
大変申訳ございませんでした・・・現状を深く受け入れ・・・精進いたします・・・
悔しい思いをしたタクミの次戦・・・どんな戦い方をするのか・・・見守って頂けたら幸いです・・・
自分はバリトの後・・・世界最高峰のサーファーと波を求めて・・・旅立ちます・・・
現地では・・・F+の角田氏・・・サーフフードの江川氏・・・コアサーフジャパンの木本氏・・・アルカスビジョンの木本氏・・・最強のメディアチームと合流し・・・勉強研修修業・・・しに行きます・・・
大先輩方々と時間を共有させて頂く・・・楽しみでございます・・・