大型で非常に強い台風第19号(ヴォンフォン)の動向。行けるのか?行っても帰れるのか?行ったところでサーフィンどころではないのか?1週間前から週間アンサンブル予想天気図とWaveHunterを繰り返し見続ける日々を過ごし、10月8日に成田から奄美大島へとテイクオフ。
3時間のフライトで、秋真っ盛りであった千葉から、蝉がまだ鳴き、少し歩くと汗ばむ奄美大島に。YUKI☆と私と福岡からのchan-Uの3人は、そのままベースキャンプである波伝説アンバサダーである緑さん一家が営むグリーンヒルに。移動の車窓から見えた波は、台風19号の強いスウェルに、吹き込みなどによる強い北東風が入ったジャンク・ハードが目立つコンデション。
グリーンヒルに到着し、パッキングされたボードを開けてフィンをセットしていると、緑さんが現れる。スラッとした長身、口数は少なく、風貌も雰囲気もマチャド風。「準備が出来たら出ましょうか」と、挨拶も早々にすぐに出発。
奄美大島でのファーストサーフは、私達3人がともに波チェック中に見てしまったビッグセットにヒビリつつ……グリーンヒルから程近いビラポイント。ビーチブレイクということだが、リーフブレイクのような波質。水量のある分厚いうねりからピークはワイドに掘れて入り、ショルダーは厚くなるか速めにつながるブレイク。ミドルサイズを狙っても遊べるものの、カレントでピークに持っていかれつつ、そこでたまのダブルサイズのセットを喰らうと、分厚いスープとともに根こそぎ持ってかれるハードコンディション。緑さんやローカルは、セットのピークからチューブも狙いつつさすがのライディング。緊張感はありつつ、タッパー&トランクスでエメラルドグリーンの海で、充実したサーフタイムを満喫。
グリーンヒルに戻る頃には、空には皆既月食で欠け始めた月が上ってきていた。
たくさんの美味しいご飯と、黒糖焼酎と、緑さんのお母さんと、宿泊されていた方々(波伝説ユーザー)と、くだらない話と、ためになる話と、食堂での夜は更けいく。