VAGYのウラナミ『居酒屋VAGY Vol.2 入れ墨issue』

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VAGY:波伝説twitter(https://twitter.com/namidensetu)を担当しています。 好きな言葉は『三度のメシよりメシが好き!』です。 愛読書は週間少年◯ャンプです。 

さて、前回からの入れ墨の話です。

入れ墨の歴史について色々と調べてみましたが、日本では縄文時代や弥生時代にもすでにその文化があったとされており、海外ではアルプスの氷河から発見された5300年前のアイスマンと呼ばれているミイラにすでに入れ墨があるとか。

日本の入れ墨ブームのピークはなんと江戸時代と言われており、当時幕府が禁止令を出すもその勢いは止まらなかったと、Google先生は申しております。

そんなブーム絶頂期にあったのが、刑罰としての入れ墨。罪人の左腕の上腕部を一周もしくは二週する入れ墨を入れさせて、罪を体に刻ませたとか……。

ここで少し気になるのが、そんなブームのまっただ中で、何かの罰として入れ墨を入れさせるのが果たして効果があるのか?ということ、そして当時の武士などの上流階級の方たちはどう思っていたのか……。

しかし、上流階級にもやっぱりあったらしいのです。入れ墨の人気が!それ故に武家彫りなんて言葉も存在するくらいらしいです。

人に肌を見せる職業である、飛脚や鳶などの職業で刺青を見せることは、当時は粋とされていたようですが、武家などになると入れ墨が入っていることを秘めていたようです。なんだか急に現代日本のようになってきましたね。

しかしながら、気になる人物がいますよね。そう、日本人ならほぼ知っている、入れ墨で有名なあのお方の存在を……そう、遠山の金さんを!

桜吹雪の入れ墨を見せて、この桜吹雪がぁぁぁぁ!みたいなことを言って、なんか最後にその場をうまく収めちゃうやり手のお方。

入れ墨を秘めてねぇぇぇ~!むしろ見せてるぅぅぅ~!とツッコミたくなる気持ちはポケットの奥にしまっておくことにして、あの桜吹雪には諸説あるらしいのですが、実際は桜吹雪ではなく、女性の生首と言う説が有力だとか。生首の入れ墨なんてハードすぎるでしょ!なんて思いますが、当時はその絵柄が魔除けとされていたなんて、どこかで見たことがあります。

ほかにも、1891年に日本を訪れたギリシャのゲルギオス皇子が、日本で両腕に龍の入れ墨を入れていたり、小泉純一郎元総理の祖父である小泉又次郎氏も入れ墨を入れたまま政治活動をしていたりという記述が残っています。

さて、そんな現代の入れ墨事情はどうでしょうか。昨年から鎌倉由比ガ浜の海水浴場では入れ墨が入っている方の入場を禁止にしていたり、それ以前からもスーパー銭湯などでは入れ墨の入っている方の出入りを禁止としている場所が多いです。

先日のサッカーワールドカップを見ていても日本以外の国では入れ墨を入れている選手が目立ち、Jリーグの取り決めでもある見える場所に入れ墨を入れてはいけない日本は見た感じ入っている方が一人もいません。

欧米ではタトゥーが比較的寛容とされていて、日本はそこまで寛容ではない。と思ったら、昔はそうでもなく、むしろ逆!

かと思うと、現在は欧米でもタトゥーを除去する人も増えているんだとか。

一番驚いたのは、魏志倭人伝の記述で、邪馬台国の男は皆入れ墨が入っていたと書き残されていることでした。

それぞれの感覚や事情で入れ墨を入れている人、いない人、そもそも入れ墨なんて興味がない人、色々な立場の方がいらっしゃると思います。

こんな話、そもそも興味がない方が大半だと思いますが、僕はあの日本の入れ墨の絵柄の優雅さというか、日本の良い所の一つというか文化というか、その辺が日本人としてグッときます。

もちろん浮世絵なんかもすごく好きです。その中でも『相馬の古内裏(ふるだいり)』という絵が大好きです。

ちなみのこんな絵。

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こんな大きなどくろを、がしゃどくろという妖怪に例えるらしいです。

話は大豆、いやだいぶそれましたが、どうも絵柄・アートとしての一面、精神性も含めて好きなようです。

たぶんここからあと原稿用紙8枚分くらい入れ墨について書けそうですが、ダラダラやるのもよくないので、今回はこの辺でお会計をして店を出たいと思います。

次はどんな居酒屋トークをしましょうかね……。

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