2015年2月15日日曜日、オーストラリアのマンリーで開催されていた、オーストラリア最大のサーフ、スケート&ミュー ジック、 アートイベント「ハーレー・オーストラリアン・オープン」は大会最終日。コロヘ・アンディーノ(サン・クレメンテ、CA/USA)とローラ・エネバー (ノース・ナラビーン、NSW/AUS)が、世界中から集まったソリッドなベストサーファーたちを下し、ハーレー・オーストラリアン・オープンのチャンピ オンとなった。
この名声のあるワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ QS6000イベントは、マンリー・ビーチで素晴しいコンディションを提供され、シドニー最大のサーフィン・イベントとして素晴らしい波と晴天に恵まれた エキサイティングなフィニッシュをプロデュースした。
コロヘ・アンディーノ WSL/Matt Dunbar
イベントのセカンドシードであったコロヘ・アンディーノは、イベントを通して素晴しいパフォーマンスを続けた。そして、インバーテッド・エアリアルとパワフルなラップ&スナップでラインナップをライトアップした。
昨年、ワールドNo.11でフィニッシュし、今シーズンはトップ10入りを目指 すアンディーノは、ファイナルでバックハンドのヴァーティカルなリエントリーで、パーフェクトに近い9.27でスタート。最後はマテイア・ヒクリーをコン ビネーションに追い込む圧倒的な勝利を収めた。
コロヘ・アンディーノ WSL/Matt Dunbar
「これは素晴らしいイベントでしたね。全くスピードを抑えるつもりなどありませんでした。そして、この勢いをキープして スナッパーに挑みたいですね。」と、アンディーノが言った。
「八方塞がりのヒートも結構ありましたけど、スナッパーに向けた精神的な素晴し いウォーミングアップになりました。マテイア(ヒクリー)の事は聞いた事がなかったのですが、今回のイベントで彼のサーフィンに非常に感動しましたね。波 をライトアップしていました。この勢いで来週のニューカッスルのイベントでも良い結果を残してくれって彼にいったんですよ。」
WSL/Matt Dunbar
ローラ・エネバーは、彼女のホームタウンで嬉しいハーレー・オーストラリアン・ オープンでの勝利を手に入れた。昨日、6-タイム・ワールド・チャンピオンのステファニー・ギルモアを下したエネバーは、その勢いのままファイナルでは、 昨年のワールドNo.2タイラー・ライト(サウス・コースト、NSW/AUS)を下し、2010年振りとなる勝利の美酒に酔いしれた。
高速でアグレッシブなサーフィンを見せたエネバーは、2つの7ポイント-レンジをスコア。今月末からゴールドコーストで始まるチャンピオンシップ・ツアー・イベントへ向けた素晴しい結果を残した。
「このイベントの前にパーフェクト・ウェイブのPパスに行って来たんです。5年 前に優勝して以来、ずっと待ち望んだ優勝でした。」と、エネバーが言った。「最近、私はコンテストでこつこつやっていたんです。そして、やっとそこから抜 け出し、スウェルを追いかける事が状況を一変させたのです。最高の気分ですね。再び優勝することが出来てホッとしました。そして自分の地元での優勝は格別 ですね。」
今回のイベントのダークホース、マテイア・ヒクリー(タヒチ)は、ミック・ファニング、ライアン・キャリナン、ビリー・ステアメンド、ジョアン・ドゥルーといったビッグネームを次から次へとなぎ倒し、第2位でフィニッシュした。
ヒクリーは、 2週前にイベントを棄権するほどの怪我を肩に負っていた。幸運にもマンリー・ビーチはファンウェイブで、コンテストに出場。マッシヴ・エアと爆発的なターンを披露した。
「僕はいま言葉もありません。とてもハッピーです!」と、ヒクリーが言った。 「僕はこのイベントに備えて本当に激しくトレーニングしていたんです。そして、2週前に肩を怪我した。だから気楽にやっていたんです。それが功を奏したの かもしれませんね。昨年ホームのタヒチで行われたQSで優勝出来たのですが、それは小さいイベントでした。今回、QS6000で第2位のポジションを得る ことが出来て、大きな自信に繋がりました。」
タイラー・ライト(Sthコースト、NSW/AUS)は、ファイナルで素晴らし いパフォーマンスを続けたが、エネバーを捕まえることができなかった。ライトとエネバーのふたりのハイスコアは7.77で、バックアップの戦いとなった。 ヒート終了間際に、ライトはチャンスを与えられたが、逆転するには0.83足りなかった。
「これは、自分にとって素晴らしいウォームアップ・イベントでした。そして、今 年のオープニングCTイベントであるスナッパー・ロックスに向け、準備万端ですね。」と、ライトが言った。「ふたりのオージーと多くのギャラリーによる最 高なファイナルでした。、ローラ(エネバー)は優勝に値する素晴しいサーフィンを見せていましたね。」
明日からのニューカッスルでのイベントに多くの日本人サーファー出場。
今回のイベントには、仲村拓久未、大橋海人、 加藤嵐、稲葉玲王、安井拓海、 新井洋人、H大原洋人、田中海周、村上舜といった9名のサムライが出場。オーストラリアからはコナー・オリアリー、アメリカからはカノア五十嵐も出場した。
ウイメンズでは、須田那月、水野亜彩子、庵原美穂、武知実波、ラウンド2から大村奈央、野呂玲花。ハワイのマヒナ・マエダはトップシードのラウンド3から出場。
そして、メンズでは仲村拓久未がラウンド3まで進出するも惜しくも敗退。
またウイメンズでは庵原美穂が、ラウンド4まで進出し、6Xワールドチャンピオンのステファニー・ギルモアとアメリカのアップカマー、フランキー・ハラーと対戦。チャージを続けたが惜しくも3位敗退。17位でフィニッシュとなった。それでもQS 6000という、これまでの6スタークラスでの今回の成績は、彼女にとって次に繋がる素晴しい経験になったに違いない。JPSA3タイム・グラチャンとして、次なるステージでの活躍を期待したい。
オーストラリアンレッグの次のイベントは、明日から開幕となるワールド・サー フ・リーグ(WSL)QS6000「バートン・オートモーティブプロ」。ニューカッスルのミアウェザー・ビーチで2月16日にキックオフする。イベントで は、男女プロジュニア、男女QSイベントが開催される。
プロジュニアには、日本から新井洋人と粟田海が出場、新井はROUND of 64まで勝ち上がるも3位で敗退。前回のプロジュニア優勝のカノア五十嵐はクオーターまで進出するも敗退。ブラジルのデイヴィッド・シルバ、ウイメンズは オーストラリアのメイシー・キャラハンが優勝して幕を閉じた。
明日からのQSには、日本からラウンド1から H4 仲村拓久未、稲葉玲王、H6 大原洋人、H9 大橋海人、H10 安井拓海、H11 加藤嵐、H13 村上舜、H18 新井洋人、H22 大野修聖、H23 田中海周。ウイメンズでは、ラウンド2からH2 武知実波、H9 橋本恋、H13 田代凪沙、H14 須田那月が出場。世界を目指し、チャージを続けるサムライたちの活躍に期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!
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Hurley Australian Open of Surfing 2015
開催期間:2月7日〜15日
開催場所:シドニー、マンリー・ビーチ
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