サンクレメンテ、CA/USA(2014年8月18日木曜日):ASPメンズWCT第8戦「ハーレー・プロ・アット・トラッスルズ」とASPウイメンズ WCT第7戦「スウォッチ・ウイメンズ・プロ・トラッスルズ」がファイナルデイを迎え、サウス・アフリカのジョディ・スミスが、ハワイのジョン・ジョン・ フローレンスとのファイナルにおいて、終了間際の大逆転で今季初優勝を手に入れた。
今シーズン初のファイナル進出となった、ジョディ・スミス(ZAF)とジョン・ジョン・フローレンス(HAW)。近頃、サンクレメンテに移住して来 たスミスは、彼のローカル・ナレッジによる見事なウェイブ・セレクションで、グッドセットをキャッチ。パワフル・ハックとクローズアウト・テールスライド をつなぎ合わせ9.33をスコア。フローレンスを一気に引き離す。
それに対し、ジョン・ジョン・フローレンスはミッドレンジ・スコアでビハインド。スミスは乱れること無くリップへのアタックを続け、フローレンスを寄せ付けない。彼はヒートの後半に入ってもファースト・ポジションを保持した。
残り時間10分。こう着状態をブレイクしたフローレンスは、2つの巨大なレイバックを組み合わせ8.60をスコアして逆転。しかし、バックアップが 3.03のスミスは、残り時間2分でオープニング・フロートでホワイト・ウォーターを抜け、さらにフルレールのカーヴィングを決めて7.17をスコア。 ヒート終了間際の大逆転で、今シーズン初となるキャリア4度目のWCT優勝を決めた。
ジョディ・スミス(ZAF)© ASP/ Rowland.
「信じられない感じですね。」と、ジョディ・スミスが言った。「 世界のベスト・サーファーに対して、サーフィンできることが本当に素晴らしいと感じます。ヒートのスタートは素晴しかったのです。終盤に差し掛かって、自 分のサポートしてくれている皆なことを考え始めていたんです。それが最後の波を仕留める助けをしてくれたんだと思います。何か良いサーフィンをしなくては 駄目だと思っていました。もう有頂天ですね。トラッスルズで勝つことは僕の夢でした。特にここに引っ越して来たあとなので。」
21才のジョン・ジョン・フローレンスは、ファイナルまでに、イベントのハイエスト2ウェイブ・ヒート・トータルとシングル・ウェイブ・スコアを記録したが惜しくも2位となった。フローレンスは、セミファイナルでケリー・スレーターと対戦。タヒチでのリマッチで、その借りを返し、ファイナル進出を決めた。
「ジョディの波が十分ではないことを望んでいたんですけど、彼はスコアを出して来ましたね。」と、ジョン・ジョン・フローレンスが言った。「アウト は本当にハードでしたが、ジョディは良い仕事をしました。彼は一週間ずっといいサーフィンしていましたから。残念ですね。勝利が近づと駄目なんです。でも 次に繋がる自信が持てました。」
ステファニー・ギルモア© ASP/ Kirstin.
ロウワー・トラッスルズで初開催となったウイメンズのWCTイベントは、5-タイムASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンのステファニー・ギルモアと、サリー・フィッツギボンズによる、フィジー・ウイメンズプロのリマッチとなり、ギルモアがイベント唯一のパーフェクト10を記録。更にバックアップも9.50を揃え、フィッツギボンズをコンビネーションで圧勝した。
とはいえ、今回第2位となったフィッツギボンズは、ランキングにおけるNo.1スポットへジャンプアップ。優勝したギルモアが2位となり、ラウンド4で敗退したカリッサ・ムーア(HAW)は1位から4位へ後退。ウイメンズのワールドタイトル争いも面白くなって来た。
「サリーと私がファイナルで戦う気がしていました。そして、フィジーのリベンジをしたかった。あの時は本当に最悪のパフォーマンスだったのです。」 と、ステファニー・ギルモアが言った。「私が考えるに、この勝利は今年の中での私にとって最も確信できる瞬間でした。このイベントは本当に特別で、ここで 戦うことが出来ると言う事がファンタスティック。優勝出来たなんて信じられません。ワールド・タイトル・レースはハードになっただけでなく、よりエキサイ ティングになりました。ヨーロッパが楽しみですね。」
メンズのワールドタイトル・レースでは、ASPワールドNo.1のガブリエル・メディーナ(BRA)が、 クオーターファイナルでエイドリアン・バカン(AUS)に敗退。ASP WCTランキングで第2位のスレーターに道を開かれた形とはなったが、メディーナが優勢。ツアーも残り3戦。フランス、ポルトガル、ハワイでスレーターは メディーナを捕まえることは出来るのか。メディーナが逃げ切り、ブラジリアン初のワールドチャンピオンとなるのか。
また、巨大なバックサイド・エア・ローテーションをラウンド2で決めたフリーペ・トリード(BRA)と、ウイメンズではレイキー・ピーターソン(USA)に対して、ハーレー・イノベーション・アワード、スウォッチ・イノベーション・アワードがそれぞれ贈られた。
2014年のサムスン・ギャラクシーASPワールド・チャンピオンシップ・ツアーのネクスト・イベントは、2014年9月23日-29日で開催され るウイ メンズのロキシー・プロ・フランス。そして、メンズは 9月25日から10月6日まで開催されるクイックシルバー・プロ・フランスとなる。
オフィシャルサイトはこちら。- LIVE on ASPWorldTour.com
関連記事:
ジョン・ジョンが、ロウワー・トラッスルズで歴史に残るパフォーマンスを見せる。
フリーペ・トリードがハイエスト・スコア。メディーナとスレーターもR2を生き残る。
コスタリカのカルロスが大金星。スレーターとメディーナはR2へ。カリッサはトップ脱落。
ハーレー・プロ:ファイナル結果
優勝:ジョディ・スミス(ZAF)16.50
第2位:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)15.87
スウォッチ・ウイメンズプロ・トラッスルズ・ファイナル結果:
優勝:ステファニー・ギルモア(AUS)19.50
第2位:サリー・フィッツギボンズ(AUS)14.03
ハーレー・プロ:セミファイナル結果
SF 1:ジョディ・スミス(ZAF)14.10 def.エイドリアン・バカン(AUS)13.30
SF 2:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)15.10 def.ケリー・スレーター(USA)14.10
スウォッチ・ウイメンズプロ・トラッスルズ・セミファイナル結果:
SF 1:ステファニー・ギルモア(AUS)13.84 def.ココ・ホー(HAW)13.03
SF 2:サリー・フィッツギボンズ(AUS)17.04 def.ジョアン・デフェイ(FRA)14.66
ハーレー・プロ:クオーターファイナル結果
QF 1:ジョディ・スミス(ZAF)15.87 def.ミック・ファニング(AUS)13.53
QF 2:エイドリアン・バカン(AUS)17.43 def.ガブリエル・メディーナ(BRA)14.77
QF 3:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)17.37 def.エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)9.26
QF 4:ケリー・スレーター(USA)15.87 def.ジョエル・パーキンソン(AUS)11.33
スウォッチ・ウイメンズプロ・トラッスルズ・クオーターファイナル結果:
QF 1:ステファニー・ギルモア(AUS)15.17 def.ローラ・エネバー(AUS)12.23
QF 2:ココ・ホー(HAW)15.67 def.レイキー・ピーターソン(USA)15.00
QF 3:サリー・フィッツギボンズ(AUS)16.44 def.ビアンカ・ビュインダッグ(ZAF)10.33
QF 4:ジョアン・デフェイ(FRA)16.20 def.タイラー・ライト(AUS)15.13